こんばんは。
今年は一年、なかなか更新できずに申し訳ありませんでした。
来年こそは頑張りたいです。
でも、本ないからまたあっちを頑張らないといけないんだろうか…(遠い目)
ということで(どいうことだ!?)急遽書き上げた大晦日SSSです。
色本その後ってことでヨロです。いのはもうあるのでシカの方です。はは、イノは入れようと思ったけど忘れてました。ごめん、いの!
ではでは、皆様よいお年を!!
みなみ朱木
今年は一年、なかなか更新できずに申し訳ありませんでした。
来年こそは頑張りたいです。
でも、本ないからまたあっちを頑張らないといけないんだろうか…(遠い目)
ということで(どいうことだ!?)急遽書き上げた大晦日SSSです。
色本その後ってことでヨロです。いのはもうあるのでシカの方です。はは、イノは入れようと思ったけど忘れてました。ごめん、いの!
ではでは、皆様よいお年を!!
みなみ朱木
震えるほどの寒さにちらりと窓の外を見ればちらりちらりと雪が降り始めていた
今年初めての雪だ
白い花と光の夢
「何も今日振ることないってばよ…」
雪は嫌いだ
否、昔よりはマシだろう
少しは綺麗だなと思える自分がいるのだから
けれど、それでも思い出さずにはいられない過去があって…
「だから、今、こんな立場になってるわけなんだけどな」
絶対になるものかと思っていた火影、この里を治める長という立場になっていた
それは、二度と悲劇を繰返させない為で
これでいいのだと、そう決めたはずなのにそれでも迷う時はそれでもあった
優しくて暖かさに満ちた彼女との思い出に関わる事を思い出す度に
哀しみと憎しみに満ちたあの白と赤の色彩が印象的な日を思い出す度に
いつだって一緒だった
ずっと一緒だと思っていた
けれど彼女はもう己の傍らにはいない
――白い花となって最後に雪のように散ってしまったのだから
「ナルト…?」
シカマルの、己を呼ぶ声にナルトは窓から室内へと視線を戻した
彼の両腕には白い紙の分厚い束が抱えられていた
「まだ追加されるってば…?」
「そんな顔するんじゃねぇよ。俺だってうんざりなんだ。ったく、こんな日に問題起こしやがって…」
「こんな日だからだろ?」
皮肉気に嗤う
火影の地位を綱手から受け継いでからも猶も時折反乱が起きる
それは過去の己への事件に関わるような人物が殆どだった
そういった考えのトップの下にいた為に己の下につくのが嫌なのだろう
「お前のことを純粋に慕ってる奴も同じだけ、否、それ以上にいることを忘れるなよ」
「シカマル…。あぁ、わかってる。だから、そんな顔するなってば」
彼女の変わりに、今はシカマルやいの、そして色んな己を慕ってくれる人々が近くにいる
それを忘れてはいない
忘れてはいけないのだ
どれほど、彼らが己のことを思っていてくれるのか知ってしまったのだから
時折思うことがある
純白の雪のように綺麗な心でいられたらどんなに幸せだっただろう
彼等の心を疑うことなく、傷つけることなく出会えただろうか
謂れもなく傷つけられることも、それによって誰かに害を及ぼすこともなかっただろうか
けれど、結局のところ、雪が降った後に誰かに踏まれ、いつしか灰色に澱んだ色がお似合いなのだ、自分には
ありえない
綺麗なままの己など
歪んだ手を血に染め抜いた己だからこそ己なのだろう
もはや仮定でしかありえない話などするのは時間の無駄でしかなかった
それに、今の自分だからこそ、できることがあるのだから
過去ばかりに目を向けて心を閉ざしていては先に進めない
「さぁ、みんなにも待ってる人がいるんだ。さっさと済ませて解散させるってばよ」
「あぁ」
あげなければならない緊急の書類にさっさとサインして、ナルトは椅子から立ち上がって軽くストレッチをする
早く終わらす為には己が出るのが一番てっとりばやいし、安全かつ確実だ
初めは己が出ることに不満があるようだったシカマルも止めても無駄だと悟ったのか、己の服の用意を手伝い始めてくれた
「珍しい。最近は上は最後に出て行くもんだと言って煩いのに」
「それに関しては今も意見は変わってねぇよ。でも、止めてもいくだろう?なら、俺も付いていて護衛していた方がマシってだけだ。それに…」
「うん?」
「今年も、一緒に俺と新年を迎えてくれるんだろ?」
なら、早く終わらせなきゃな、とシカマルは笑う
…なんていうタイミングで言うんだろうか、こいつは
いつだって、見透かしたように己が弱っている時に嬉しい言葉をくれるのだ
でも、なんだかそれが気に入らなくて、朱に染まりそうな感情を隠し、挑発するような笑顔をナルトは浮かべた
「無事に終わったら、な」
「俺とお前が出て終わらねぇはずないだろ?」
けれど、その挑発さえも笑顔で交わされて
拍子抜けしてしまう
であった頃より図太くなったというべきか
それが少し哀しくもあり、それだけの時を一緒に過ごしたのだという喜びもあって複雑だ
「じゃぁ、早く終わらせるぞ」
鐘が鳴り始める前に
暖かな部屋の中で
飲み物や食べ物を囲んで
嫌なことを忘れて、楽しかった事を語りながら
明日のよい里を夢を描こう
「あぁ、見くびったことを後悔させてやるってばよ」
強気に笑う
こうして、彼や彼等と話していると感傷などどこかへと吹っ飛んでしまうから不思議だ
「いくぞ、黒月!」
よりよい明日を夢みて二人は走り出した
今年初めての雪だ
白い花と光の夢
「何も今日振ることないってばよ…」
雪は嫌いだ
否、昔よりはマシだろう
少しは綺麗だなと思える自分がいるのだから
けれど、それでも思い出さずにはいられない過去があって…
「だから、今、こんな立場になってるわけなんだけどな」
絶対になるものかと思っていた火影、この里を治める長という立場になっていた
それは、二度と悲劇を繰返させない為で
これでいいのだと、そう決めたはずなのにそれでも迷う時はそれでもあった
優しくて暖かさに満ちた彼女との思い出に関わる事を思い出す度に
哀しみと憎しみに満ちたあの白と赤の色彩が印象的な日を思い出す度に
いつだって一緒だった
ずっと一緒だと思っていた
けれど彼女はもう己の傍らにはいない
――白い花となって最後に雪のように散ってしまったのだから
「ナルト…?」
シカマルの、己を呼ぶ声にナルトは窓から室内へと視線を戻した
彼の両腕には白い紙の分厚い束が抱えられていた
「まだ追加されるってば…?」
「そんな顔するんじゃねぇよ。俺だってうんざりなんだ。ったく、こんな日に問題起こしやがって…」
「こんな日だからだろ?」
皮肉気に嗤う
火影の地位を綱手から受け継いでからも猶も時折反乱が起きる
それは過去の己への事件に関わるような人物が殆どだった
そういった考えのトップの下にいた為に己の下につくのが嫌なのだろう
「お前のことを純粋に慕ってる奴も同じだけ、否、それ以上にいることを忘れるなよ」
「シカマル…。あぁ、わかってる。だから、そんな顔するなってば」
彼女の変わりに、今はシカマルやいの、そして色んな己を慕ってくれる人々が近くにいる
それを忘れてはいない
忘れてはいけないのだ
どれほど、彼らが己のことを思っていてくれるのか知ってしまったのだから
時折思うことがある
純白の雪のように綺麗な心でいられたらどんなに幸せだっただろう
彼等の心を疑うことなく、傷つけることなく出会えただろうか
謂れもなく傷つけられることも、それによって誰かに害を及ぼすこともなかっただろうか
けれど、結局のところ、雪が降った後に誰かに踏まれ、いつしか灰色に澱んだ色がお似合いなのだ、自分には
ありえない
綺麗なままの己など
歪んだ手を血に染め抜いた己だからこそ己なのだろう
もはや仮定でしかありえない話などするのは時間の無駄でしかなかった
それに、今の自分だからこそ、できることがあるのだから
過去ばかりに目を向けて心を閉ざしていては先に進めない
「さぁ、みんなにも待ってる人がいるんだ。さっさと済ませて解散させるってばよ」
「あぁ」
あげなければならない緊急の書類にさっさとサインして、ナルトは椅子から立ち上がって軽くストレッチをする
早く終わらす為には己が出るのが一番てっとりばやいし、安全かつ確実だ
初めは己が出ることに不満があるようだったシカマルも止めても無駄だと悟ったのか、己の服の用意を手伝い始めてくれた
「珍しい。最近は上は最後に出て行くもんだと言って煩いのに」
「それに関しては今も意見は変わってねぇよ。でも、止めてもいくだろう?なら、俺も付いていて護衛していた方がマシってだけだ。それに…」
「うん?」
「今年も、一緒に俺と新年を迎えてくれるんだろ?」
なら、早く終わらせなきゃな、とシカマルは笑う
…なんていうタイミングで言うんだろうか、こいつは
いつだって、見透かしたように己が弱っている時に嬉しい言葉をくれるのだ
でも、なんだかそれが気に入らなくて、朱に染まりそうな感情を隠し、挑発するような笑顔をナルトは浮かべた
「無事に終わったら、な」
「俺とお前が出て終わらねぇはずないだろ?」
けれど、その挑発さえも笑顔で交わされて
拍子抜けしてしまう
であった頃より図太くなったというべきか
それが少し哀しくもあり、それだけの時を一緒に過ごしたのだという喜びもあって複雑だ
「じゃぁ、早く終わらせるぞ」
鐘が鳴り始める前に
暖かな部屋の中で
飲み物や食べ物を囲んで
嫌なことを忘れて、楽しかった事を語りながら
明日のよい里を夢を描こう
「あぁ、見くびったことを後悔させてやるってばよ」
強気に笑う
こうして、彼や彼等と話していると感傷などどこかへと吹っ飛んでしまうから不思議だ
「いくぞ、黒月!」
よりよい明日を夢みて二人は走り出した
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- プロフィール
HN:
みなみ朱木
性別:
女性
趣味:
ヲタク
自己紹介:
少女漫画好きにも関わらず、恋愛要素ばかりだとすぐ飽きる。少年漫画は勢いがないと途中で飽きる。実は、医療・美術・美食漫画が好き。知識が増えるっていいよね!ホラー系もいけるが退治されないものは怖くて読めない(笑)
BLも好きだが女の子も好きな為にいったりきたり。つか、主人公が好きなんだよ!だから女主人公の場合でBLなんて考えれるわけないだろ!と言い張る人。
口癖は「頑張れ、自分!」…空しい。
BLも好きだが女の子も好きな為にいったりきたり。つか、主人公が好きなんだよ!だから女主人公の場合でBLなんて考えれるわけないだろ!と言い張る人。
口癖は「頑張れ、自分!」…空しい。
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