西尾×中毒買っちゃった

題名通り、買ってしまいました、維新CLAMPコラボのHOLiC小説本。
実際に買って読んだのは発売日の1日ですが（え）
個人的にどちらもほどほどにファンなので、ものすごーく悩んでたんですが、結局は二週間程前に突然襲われた百四熱と本屋での雑誌掲載された一話を読んで買う事にしました。
いや、なんというか、原作の言葉遊びが西尾さんにマッチしてるなぁと想ったので、いいかな、と。
全部オリジナルだし。これが原作をもう一度…とかだったら絶対にいらないんですが。基本的にドラマＣＤとかも同じ話に金出せるかー！楽しくないわ！！というタイプなので。小説原作の漫画化さえも悩むのです。

小説になって思った事は…
なんでこんな無駄に豪華な装丁？もっと簡易なのにして安く…
より人間の感情がドロドロした
言葉遊びがレベルUPして付いてくのがやっと
人間描写で軽くショック
でしょうか。

なんというか、個人的にワタとかに夢もって読んでるので、容姿が平凡とか言われたり酷い事思われたりすると、ものすごく凹みます。
ワタは可愛いんだよ！ツンデレなんだよ！！とかいう事を心の中で叫びながら読んでました（…）
侑子さん描写にも、形にされる事であぁ…と思っても、文字にして欲しくないものがありました。なんか、小説は怖い人っていうイメージしかない。しかも、人って書くのも憚られるしよ…。
あと、百目鬼もひまわりちゃんもいなかった…！（泣）座敷童子ちゃんは無理でも、せめて彼等ぐらい…

まぁ、そういった個人的なキャラに対する思いは置いて置いて、内容について。
…さすが西尾さんなだけあって、言葉遊びが満載でしたね。その辺りには凄いなぁと思ったんですが、読み進むにつれて出現した、西尾ワールド。
余りに特殊な世界すぎて私にはちょっと…。
戯言シリーズとしてなら受け入れるんですが、この中毒の世界ではどうなんでしょう？私としては世界が離れすぎたんじゃ…と思わずにはいられません。2話目で辞めとけばよかったのに…と。この本はどこまで漫画家さんは口出ししたんでしょう？あれってＯＫなんですか…？？

でも、まぁ、それ以外では西尾らしさと中毒らしさがとても似合っていました。ほんと、狂気とか上手いなぁこの人は。人の追い詰められている正気と狂気の狭間な感じが上手くて怖さに感動すら覚えます。怖いですが（笑）
…でも、中毒のくすりと笑える要素が減った気がする。なんというか、私的に西尾さんは少しだけ明るく見える、でも大部分はマイナス方向な文を書く人だから（注:褒め言葉です）笑いには向かないんですかねぇ…

つか、一番あの装丁が気に入らない。あの分量であの装丁はないだろうよ。箔押しはいいんです。中毒っぽいし、神秘的な感じ出てるし。
でも、あの表紙の紙の傷付きやすい素材とかサイズとか栞の紐とかはいらん。紐も刻印なかったらまだいいんだけどね、あれはやることによってダサくなった。つか、そもそもあの短さで紐はいらねぇよ。


うーん、今回のコラボは成功のような失敗のような…。星三つぐらい？五つ満点評価で。